診療案内

INFORMATION

むし歯治療

保険診療でむし歯を除去すると1200円/本頂けます。収支の分岐点を考慮すると数分以内で治療しないと赤字です。簡単なむし歯でも15分、普通のむし歯で30分、大きなむし歯は1時間、深いむし歯では2時間近くかかります。

歯の治療はとにかく丁寧に行う事が大切です。例えば深いむし歯治療では1~2時間かかることはよくあります。当院は完全自費ですから実費をいただきますが、保険診療で複数回にわけて行うとその処置料は千円に満たないのです。助手の給与代にもなりません。残念ながらこの様な深いむし歯のケースでは神経を取ることになります。私の時間当たり治療単価は2万円/時間(私の時給ではありません)です。タクシーより高級なハイヤーの賃料程度です。この値段は私が食べていけ、診療室を維持できる、かつ患者さんの負担が重すぎないバランスです。

当院では出来るだけ麻酔をしません。特に子供は麻酔なしです。麻酔はとにかく早く削るためです。しかし高速器具で歯を削ることは発熱で歯髄にダメージを与えます。キーンと削っているときは実際に火花が飛んでいます。私では初め高速器具を使いますが、中ほどは低速器具を最終はよく研磨した手用器具で行います。

失った歯質は丈夫で耐久力のある材料で補います。前歯はCRですが、基本的にはアマルガムを使用します。

ネット上ではアマルガムにバッシングが集中しています。あたかもメチル水銀(水俣病の原因)の作用と混同する記述から、アマルガムが時間経過に伴いボロボロになり、水銀イオンが大量に溶出すると書かれています。

歯科の充填材は多種ありますが要求される特性をすべて満たす材料は一つも存在しません。私が思う第一条件は耐久性であり、一度充填するとその周りから2次う蝕(むし歯)を起こさないあるいは起こしにくい事と思います。充填物の周りからむし歯が始まると一気に歯髄まで達してしまい、神経を取る治療が始まってしまいます。
むし歯を除去した穴に充填されたアマルガム以外の全ての充填物は必ず収縮します。穴と充填物の間に隙間ができるのです。そこに2次う蝕が始まります。唯一アマルガムのみが収縮しない材料です。事実私の右下8番に充填されたアマルガム(1970年治療)は現在(2023年)も全く問題ありません。いま歯科で一番使用量の多いCR(コンポジットレジン)は収縮率が強い材料であり、おまけに歯髄に近いところに隙間ができるのです。残念ながらアマルガムの強度や耐摩耗性・耐う蝕性は比較になりません。

毒性がない(低い)ことも大事な要点と思います。アマルガムは水銀イオンが極微量に溶出します。しかしその影響は私の患者様からは感じられません。みんな健康になっていくからです。水銀イオンを気にしている方は是非クジラ・マグロ・ハマチ・ブリ・ヒラメ・スズキ等々は禁止です。食物連鎖の高位動物の水銀の生態濃縮にも注意を払っていただきたいし、ましてやワクチンの防腐剤であるエチル水銀(メチル水銀とほとんど同じ構造)も危険と思われます。
CRに使用されるモノマーは環境ホルモン様物質と言われ、生物の生殖系に影響があります。「環境ホルモン人への影響」で検索してみてください。
いずれにせよ全てを満たす材料は存在しません。それなら耐久力があり、予後の良いものがアマルガムと判断しています。それでも嫌な方はむし歯を作らないでください。当院も治療しかねます。

呼吸の改善

上咽頭炎とは聞きなれない病気ですが、鼻の奥の脳の下の部分です。気が付いてない方がほとんどですが現実には非常に多い病気で、口呼吸が主たる症状です。

口呼吸(鼻疾患)は全身に多大な悪影響を与えますが、歯にも重大な問題を引き起こします。患者さんには3つの事を必ず実行してくださいと強要しています。①玄米食②鼻うがい③口テープです。これだけを実行していただけると、病気は治り、予防できます。鼻が悪い方はひじょうに多いのですが、気が付いていない方も大勢います。お口ポカン、歯が常に見える、唇が厚い、いびきをかく、歯並びが悪い、前歯に着色する、前歯がとび出ている、首が太い(2重顎)、睡眠時に呼吸が止まる、姿勢が悪い、すべて鼻に問題があります。鼻の問題を解決し、口呼吸から鼻呼吸になると別人かと思われるほど美男・美女になります。このホームページのビフォーアフターやDVDに載せてあります。

口の中を含む全身状態のチェック

患者様の全身状態を知ることはその後の治療方針に影響します。人間は一連の機能体であり、一般医学で行う歯科・外科・内科・耳鼻咽喉科・脳外科・呼吸器科などとパーツの寄せ集めではありません。それぞれが悪影響しあって病気が構成されます。

丁寧な治療

歯科の治療は非常に細かいのです。目に見えない細菌や顕微鏡でないと見えない根管やむし歯との闘いです。時間がかかり、緻密な細工物を作る作業と似ています。深いむし歯治療はなるべく麻酔をしないで、高速の削除機械(キーンと煩い器具)に頼らず、最深部のむし歯除去はよく研いだ手用器具でゆっくり丁寧に行います。そのことで抜髄(神経を取ること)を防げます。「次回神経を取ります」など今痛みがないのに神経を取ることは、時機尚早ですし、今痛みがあっても場合によっては残せるチャンスはまだあります。

また抜歯を勧められる例ではまだまだ使える歯が抜かれています。残す治療は時間が掛かるのにほとんど治療費がないのに対し、抜歯は短時間でそこそこの費用がもらえます。もっと酷い事は抜歯後にインプラントを勧められるケースです。インプラントに払う費用があれば当院の治療費は賄えます。
とにかく保険治療の技術料は理解出来ないほど低いのです。その為本当は残せる歯が抜歯されたり、神経を抜かれたりしています。

短期集中治療

当院では保険診療の制約がないため、患者さんの時間と体力がゆるす限り治療ができます。1日8時間・2日16時間・3日24時間…と出来ます。普通の歯科医院では多分1回30分月4回・2カ月8回・3カ月12回・1年で48回24時間分です。当院では3日の工程です。私も保険診療をしていた時には数年かかっていた治療が現在では数週間に短縮出来ます。国外の方には近所のウイークリーマンションに宿泊していただくとひと月もあれば多くの治療(矯正は除く)が終わります。その間玄米・鼻うがい・口テープを習慣にしていただくと完璧です。

予防歯科

予防とはよく聞く言葉ですが、保険診療は疾病保険であり、病気になれば使えますが予防にはまったく使えません。その為ほぼすべての歯科医院と医科医院では予防は行われていません。むし歯・歯周病・口呼吸の予防には玄米・鼻うがい・口テープです。砂糖・パン・お菓子・ジュース・アイス・果物・牛乳を口にしないことです。厳しいように聞こえますが、玄米をしっかりお代りして頂くことで砂糖中毒は乗り越えられます。

予防歯科には素晴らしいおまけがつきます。お悩み中の全身疾患の消失やコロナ・インフルエンザの疾病に無縁になります。

精密根管治療

私はマイクロスコープを2007年に導入しました。それまでの根管治療と比較してみると、マイクロスコープ無しの根管治療は根管内部が見えず、(目をつぶって)手探りでしていました。マイクロスコープ有の治療は眼を開けて、汚れを見ながら清掃出来ます。神経を取った多くの根の先には根尖病巣があり、全身の免疫力の低下を招きます。根管治療ではマイクロスコープを覗きながら根管内をとにかくきれいにすることが肝心です。大臼歯の再治療ではマル1日かかることもあります。

歯周病治療

食生活の改善、丁寧なブラッシング、ポケット内のキュレッタージ、鼻呼吸の徹底が大事です。玄米食・鼻うがい・口テープの実行と歯磨剤を使用しないで座ってゆっくり時間をかけたブラッシング、そして熟練者によるポケット内の清掃です。キュレッタージはポケット内の歯石を取り、平滑な根の面を作ります。よく研いだ専用の手用器具で根面にカンナをかけるように注意深く行います。超音波の歯石除去ではカンナの様な平滑面は出来ず結果は治りません。

ブラッシング時間は私でも15分はかかりますし、病状が重いほど長くなります。

歯列拡大矯正(小児~老人まで)

歯並びの問題の根底には口呼吸があります。玄米・鼻うがい・口テープから治療が始まります。決して抜歯して矯正をしてはいけません。抜歯して歯のアーチを小さくし歯を並べることは①鼻道を狭くして②口呼吸を悪化させ③舌房(舌の入る場所)を狭め④舌の下後方への沈下を招き⑤呼吸障害⑥脳の冷却障害を起こすからです。
顎の骨は広げて歯を並べる必要があります。成人では歯周病に要注意です。歯周病がある時は歯周病治療が先です。

睡眠障害治療

人生の1/3~1/4の時間は寝ています。寝ている時間は無駄ではなく、脳をリラックスさせ、1日5000個できると言われる癌細胞を駆逐し、体の補修を行います。その為質の良い睡眠が大切です。「呼吸が止まる」のは危険です。イビキも悪い兆候です。すべて口呼吸が関与しています。睡眠の質は簡易モニターでチェックします。鼻うがい・口テープ・高い枕は有効です。

自律神経免疫治療

安保徹・福田稔先生が発見された白血球の自律神経支配の考え方を発展させた治療法です。癌の方は自律神経の交感神経が優位で白血球の顆粒球が過剰になり、NK細胞を含むリンパ球が異常に減少します。副交感神経を刺激し自律神経のバランスを整えると、癌が縮小・消失します。癌の三大療法は命を縮めますので選択してはダメです。その他の疾患も自律神経のバランスからひも解くと良いヒントにつながります。

代替医療・統合医療

現代医学は第一次世界大戦で傷病兵の命を救うため手足の切断が外科のスタートですし、抗生物質の発見が投薬主上主義の内科になって来ました。そんな乱暴でいい加減で治らない医療ではなく、先祖伝来の知恵を手段として、身体にやさしく確実に改善する医療です。身体は臓器の寄せ集めではなく、一連の生命体です。その方の心も含めた全体を診る必要があります。

調和道丹田呼吸法

すべての臓器は自律神経に支配され、本人の意思ではコントロールできません。心臓を早くしたり遅くしたり、胃腸の活動や、血圧のコントロールも出来ません。しかし呼吸だけが唯一本人の意思で支配できるものです。ゆったりした深い呼吸は副交感神経を刺激し、身体全体の自律神経を副交感神経側に誘導します。血中酸素が上昇し、眠たくなり、あくび・涙・唾液が出、血圧が下がり、全身の毛細血管が開き、血流が良くなります。交感神経寄りに偏ろうとする現代人にとって、何の副作用もない安全・安価な方法です。

妊活・自然分娩・母乳育児

戦前の日本人は沢山の子供を儲けました。私の母方の祖母は明治~大正~昭和の初期にかけて18人位子供ができました。位とは数人が幼い時に亡くなったようで今となってはよく分りません。私の診療室では戦前や江戸時代の食事法を参考に指導します。無理やり妊娠させる不妊治療ではなく、両親の体を作り上げる指導をします。玄米・鼻呼吸・運動・イメージングです。
その食事や生活スタイルが自然分娩に誘導し、吉村正先生の提唱する「幸せなお産」ができます。自然分娩は当然母乳育児となり、当院の患者さんはこの事を事前に勉強し出産に備えますので必ずうまくいきます。
非自然分娩とは医療の介入があるお産です。人はもともとサルの仲間であり、自然界のサルは自然分娩ですし、医者の介入はありません。昭和25年に私の母は産婆さんに誘導されながら自宅で自然分娩により私を出産しました。自宅出産は母子同床・母子同室であり母乳育児が自然と始まります。現代の新生児室が母乳育児を妨げる大きな壁です。
母乳育児が鼻呼吸を作り、自然と歯並びが良い方向に行きます。幸せな「天使と歩む道」のスタートです。