何故保険で歯槽膿漏(歯周病)が治らないのか?
歯周病の基本治療は①ポケット審査②食事改善③口呼吸の防止④十分時間をかけたブラッシング⑤熟練した技術者による根面の清掃です。
①自分の歯のポケット値を知らない人は即刻別の歯医者に変えてください。その歯医者は歯周病を絶対に治せないからです。
ポケット値とは歯根の周りにある歯茎の隙間の深さの事です。mmで測ります。1~3mmを正常、4~mm以上を歯周病とします。審査時に出血するのも悪い兆候です。治癒とはポケットが3mm以内になり、出血せず、噛める状態になることです。
②食事改善とは本来の日本人が食べていた未精製のご飯を主食として少しの発酵食品・野菜をいただきます。宮沢賢治の世界です。「1日玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ・・・」これを実行すると歯の周囲だけでなく体全体が回復方向に向かいます。
歯の周りでは歯周病菌が増殖します。その時餌を与えると菌は爆発的に増えます。敵に食料を送り繁殖させながら撲滅を目指して戦っていることになります。この戦いに勝つことはありません。餌とは砂糖・パン・お菓子・ジュース・アイス・果物・牛乳です。
③人間は本来鼻呼吸です。口呼吸は全身の免疫力を落とし様々な弊害を起こします。口呼吸の弊害についてはこのコラムで後日まとめます。口呼吸の防止には鼻うがい・口テープが大切です。最近テレビCMでも流れますね。
④歯磨き剤は使用せず、唾液は飲みながら座ってゆっくりと行います。本を読みながら・テレビを見ながら・車の運転をしながら・ながら磨きをします。洗面所やふろ場磨きはダメです。上手く治せた方はいません。
歯ブラシはウルトラソフトを使用します。私でもきれいにするには15分ほどかかります。
⑤写真の道具が歯石を取る基本セットです。砥石で使用前にシャープニングをして鋭利な状態で使用します。よく歯科衛生士が使用する超音波では歯周病の治癒や予防は望めません。
3か月に一度歯のクリーニングに通っているので大丈夫と思っている方が多いですが①~⑤に相違が多いほど予防や治癒は望めなく無駄です。